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駿河湾深海魚の
ふか〜い話
DEEP SEA STORIES IN SURUGA

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アオミシマ

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ふか〜い話

和歌山県南部では成魚が水深200mで延縄により、体長12cmの若魚は田辺湾水深30mで底曳網によりとれます。練製品に使われます[2]。
ウエブやYouTubeなどでさまざまな調理方法が紹介されています。味については好みが分かれるようです。
背鰭は1基で、擬鎖骨棘(ぎさこつきょく)が不明瞭なことで、ミシマオコゼと見分けられます[4]。写真の左側がミシマオコゼ、右側がアオミシマです。
英名はBluespotted(青い斑点のある) stargazer(ミシマオコゼ)と言います。
ミシマオコゼ科の魚については、ミシマオコゼのページをご覧ください。
レア度 ★(★の数が多いほどレアです)

詳しい情報

学名
Xenocephalus elongatus (Temminck & Schlegel, 1843)
和名
アオミシマ(各地での呼び名として、アマンボ、アマサカンボなど多数[5])
英名
Bluespotted stargazer
分類群
スズキ目ミシマオコゼ科アオミシマ属
サイズ
40cm[1][2]
形態的特徴
アオミシマはミシマオコゼとは次の点が異なる。体が細長い。背鰭は1基で、その前端は臀鰭(しりびれ)前端直上よりも後方にある。鱗は皮下に埋没した小円鱗で、斜走列を形成しない。擬鎖骨棘(ぎさこつきょく)は痕跡的。 前鼻孔の皮弁はやや短く、眼径の約25%。両唇の縁辺は円滑で、下顎内側に呼吸弁がない。体は暗緑青色で、背側に黒色小斑点が散在する。
アオミシマの全長7.8mmの後期仔魚は、体が太短く頭部が大きい。腹鰭は喉部にあるがまだ小さい。体の後端を除く体全体に黒色素胞が密に分布する。鰓蓋の隅角部とその上部には、それぞれ太くて鈍い棘がある(成魚ではどちらも痕跡的) [1]。

ミシマオコゼ科の魚の特徴については、ミシマオコゼのページをご覧ください。
生態
水深35〜475mの砂泥底に生息[2][4]。漁獲水深は40-475mと広いが、魚群密度は67m付近で最も高く、深度を増すにつれ急速に減少する[6]。北海道渡島〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、青森県〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、朝鮮半島南岸、黄海、東シナ海大陸棚域、浙江省〜トンキン湾の中国沿岸、大スンダ列島に分布[1][2][4]。

出典

1. 中坊徹次(編). 2020. 小学館の図鑑Z 日本魚類館. 小学館
2. 池田博美・中坊徹次. 2015. 南日本太平洋沿岸の魚類. 東海大学出版部
3. 益田一ほか(編). 1988. 日本産魚類大図鑑, 第二版. 東海大学出版会
4. 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 第三版. 1–3巻. 東海大学出版会
5. 渋澤敬三. 1959. 日本魚名の研究. 角川書店
6. 山田梅芳ほか. 2007. 東シナ海・黄海の魚類誌. 東海大学出版会

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