アカグツは、コウモリに似ているということで、英名でbatfishと呼ばれていますが[5]、アンコウ仲間です。写真にもありますように、かなり小さいですが擬餌状体(エスカ)も他のアンコウ同様、顔の前に付いています。
頭部背面および体部側面に星形の基底をもつ強い棘があります。[2]
泳ぎは上手くなく、胸鰭と腹鰭を手足のように使い海底を歩くように移動する事もあります。[2][5]
インターネット上では名前の由来の一つとして、アカグツの「グツ」がヒキガエルの 古い呼び方である「クツ」との説も紹介されていますが、定かではありません。写真・動画を見ると感じられるように、まるで手足のように4本の鰭を使い海底を歩く姿や、全体が赤いヒキガエルのようにも見えるからかもしれません。円盤のような平たい体に小さな眼と口がある可愛い魚です。
底曳網漁で捕獲される事があり[4]、煮つけや味噌汁等で食べてみた報告がネット上にはありますが、それらによると、白身で美味しいようですが、形状からもわかるように骨と皮ばかりで身が少なく、食用には向かないようです。
レア度 ★★(★の数が多いほどレアです)
1. 東海大学出版会 日本産魚類大図鑑
2. 世界大百科事典 第2版 平凡社
3. 日本大百科全書(ニッポニカ) 小学館
4. ブリタニカ国際大百科事典 ブリタニカ・ジャパン
5. 普及版 世界大博物図鑑 2 魚類 平凡社
6. 精選版 日本国語大辞典 小学館
7. 東海大学出版部 南日本太平洋沿岸の魚類
8. 東海大学出版部 日本産魚類検索