アオマトウダイ属はかつてマトウダイ目マトウダイ科に分類されていましたが、現在は同目ソコマトウダイ科に含められています。馬に似た顔と4~8cmの小さな体[1][2]で、大変かわいらしい魚です。
アオマトウダイは採取報告が少ない大変珍しい魚です。最近では2000年、高知の御畳瀬(みませ)魚市場で採取された個体が3例目[2]。2020年にも駿河湾で採取報告があります [3]。
深海魚直送便twitterでも、過去2回、アオマトウダイ(と思われる)写真を紹介しています。アオマトウダイは現在、駿河湾にも生息しているのかもしれません。今後も深海魚直送便twitterでアオマトウダイを 目にすることができるのではないかと期待しています。
レア度 ★★★★★(★の数が多いほどレアです)
1. 東海大学出版会 日本産魚類大図鑑
2. 町田吉彦, 宮崎栄子『マトウダイ科の稀種アオマトウダイの本邦2番目の記録』Bull. Mar. Sci. Fish., Kochi Univ., 2000, p25-28.
3. 宮崎佑介, 鈴木香里武, 瀬能宏 『駿河湾から得られた標本に基づくアオマトウダイの北限記録』日本生物地理学会会報 第74巻, 2020, p90-92.