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駿河湾深海魚の
ふか〜い話
DEEP SEA STORIES IN SURUGA

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ハナグロフサアンコウ

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ふか〜い話

ハナグロフサアンコウはアンコウ目フサアンコウ科に属する深海魚です。フサアンコウの仲間の概要については、ミドリフサアンコウのページをご覧ください。
ハナグロフサアンコウは高知大学の岡村収博士と尾立正幸氏によって新種記載された魚で、その学名「Chaunax tosaensis」に「土佐」の地名が入っています[1]。
ハナグロフサアンコウの一番の特徴は、写真にもあります、額からのびる誘因突起の先端、塊のようにも見える擬餌状体(エスカ)です。「ふか〜い話」に掲載しているミドリフサアンコウ、ホンフサアンコウと比べても、ハナグロフサアンコウのエスカは大きいです。名前にある「ハナグロ」の由来も、この大きなエスカが格納された際に黒い鼻のように見えることに由来します。webで調べた限り、ハナグロフサアンコウはよく食用とされているようです。日本産魚類大図鑑にはアンコウ鍋の主役であるキアンコウよりハナグロフサアンコウの鍋は美味しいと明記されていますので[2]、ぜひ食べてみたいものです。
レア度 ★★★(★の数が多いほどレアです)

詳しい情報

学名
Chaunax tosaensis Okamura & Oryuu, 1984
和名
ハナグロフサアンコウ
英名
該当なし
分類群
アンコウ目フサアンコウ科
サイズ
〜28cm[2]
形態的特徴
誘因突起先端の擬餌状体は総状物からなるが、大きくて全体としては塊状を呈する。また、その背面は黒く、腹面は白い。体は朱赤色で、多数の黄色斑紋が密に分布する。通常、背鰭基底の先端、中央、後端に各1個の褐色または黄色鞍状斑があるが、ときには不明瞭。体長10-20cm, 大きいもので30cm[2][3]。
生態
千葉県銚子、駿河湾、熊野灘、紀伊水道、土佐湾、北緯30度以南の東シナ海大陸棚縁辺〜斜面域、九州ーパラオ海嶺。 水深170m-620mの砂泥底[3]

出典

1. 中山直英 高知大学理工学部生物科学科 海洋生物学研究室ホームページ今月の魚 2007年 11月
2. 益田一 (編) 1988 日本産魚類大図鑑 第二版 東海大学出版
3. 池田博美、中坊徹次 南太平洋沿岸の魚類
4. 中坊徹次 小学館の図鑑Z 日本魚類館 小学館

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