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駿河湾深海魚の
ふか〜い話
DEEP SEA STORIES IN SURUGA

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ホンフサアンコウ

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ふか〜い話

ホンフサアンコウはアンコウ目フサアンコウ科に属する深海魚です。フサアンコウの仲間の概要については、駿河湾深海魚ふか〜い話のミドリフサアンコウの稿をご覧ください。
色や形など他のフサアンコウの仲間とよく似ていますが、背面中央と背鰭の付け根前方にある大きな黄色円形班が一番見分けやすい特徴かもしれません[1]。本稿では誘因突起を引き出している写真を紹介していますが、他のフサアンコウの仲間と同じように、ホンフサアンコウの誘因突起は短いです。またミドリフサアンコウ同様、水を飲み込み体を膨らますことができます[2]。ホンフサアンコウは非常に珍しい種のようで[1]、流通していないためか食材としての利用の記載はweb上でもほとんどありません。しかしホンフサアンコウから煮物などを作るレシピは公開されていました[3]。他のフサアンコウ同様、美味しいのではないかと思います。
レア度 ★★★★(★の数が多いほどレアです)

詳しい情報

学名
Chaunax fimbriatus Hilgendorf, 1879
和名
ホンフサアンコウ
英名
Tassled coffinfish [4], tasseled Frogmouth [5]
分類群
アンコウ目フサアンコウ科
サイズ
〜14cm[1]
形態的特徴
ミドリフサアンコウに似るが小さい黄色斑 特徴 が多数密に存在する。また、背部中央と背 鰭直前に眼径よりもはるかに大きい黄色円 形斑があり、体の背縁は両者の間でやや深くへこむ。体長15cm、大きいもので23cm程度[1][6]。
生態
青森県小舟、千葉県銚子ー土佐湾の太平洋沿岸、九州ーパラオ海嶺、中国南シナ海沿岸、南沙諸島、大スンダ列島南岸、オーストラリア北西岸・東岸、サンゴ海, 水深30-590m[1,2,6]。かなり稀な 種である[1]。

出典

1. 益田一 (編) 1988 日本産魚類大図鑑 第二版 東海大学出版
2. 東北区水産研究所ホームページ お魚写真館No.98
3. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
4. World Register of Marine Species
5. IUCN Red List of Threatened Species
6. 池田博美、中坊徹次 南太平洋沿岸の魚類

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